お蔭さまで、仕事が順調?なのか、まあ、とにかく自分の働きっぷりは足をひっぱりんこんなんで関係なく、様々な方々の支援や支えや、何より先輩のJさんの力で忙しくなり、自分とJさん2人ではそろそろ限界点に達し、白目をむいてしまいそうだったためである。
そんな訳で、新たに加わった戦友。その名は「ジョン」
ジョンが入社する前の面接では自分も立ち会わせてもらい、その時の第一印象は「飾っ化のないまじめそうな奴」という印象だった。
間違っても「ぷっ!あっ、おならこいちゃった?えへへ♪」のような冗談などはかますことない、生真面目な奴と言う印象。
ジョンが入社した。一緒に同行などをしつつ仕事を覚えてもらうがために、自分なりに相変わらずなパッションをぶつける。でも、ジョンときたら恥ずかしがり屋さんなのか?やはり、根っこから生真面目なのか?俺が嫌いなのかいつも反応が薄い。
「ジョン。もっとこいやっ!」っていつも心の中ではぶつかり稽古の準備は万端なのに、なんせジョンはぶつかってこようとしない。やはり恥ずかしがり屋さんなのか?
ジョンは飾らない。そもそも、ジョンの由来も「眼鏡がジョンレノンっぽい」というところから付けたネーミングであるし、ジョンそのものも「自分はもういいんです」のようなことを言う。
そんなもんだから、ジョンときたら一切オシャレには気を使わないし、とにかく仕事は置いておいたとしても「男」としてのパッションを感じないところを自分もJさんも懸念していて、何とかしてやりたいと目論んでいた。
そんなことを感じていた折にジョンはまたしても我々を驚愕させた。仕事終わりで更衣をしていた際に、ジョンが仕事のトレーナーを脱いだと思いきや、そのトレーナーの下のインナーに激しく衝撃を受ける。
白の長そでの上に白の半そでスタイルだった。
「白白」である。今まで様々な重ね着を拝見してきたのだけど、白の白は生まれて初めて見た。絶対に死ぬまでに一度も見ることはないだろうと考えていた「白白」。
せめて、半そで側にワンポイントでもあれば、自分の中では無しではないものの、洗剤のボールドでも使って洗ったのかい?ってほどに白いものを重ね着をしていたジョン。
もちのろん、それを見た瞬間に激しくツッコミを入れさせていただいた。「白白」はいくらなんでも無しであることを。
かてて加えてのジョン。自分の職場の先輩が自分のデスクの椅子に先輩のコートを掛けていたというシュチュエーションがあったため、これはもしかしてジョンに突っ込みをさせるチャンスと思い、自分が外出をする際にその先輩のコートをさりげなく羽織って外出をしよう試みた。
すると、あの有名なジョン。
世界で一番感情のこもっていないトーンで
「あっコート違いますよ。」
だって。これじゃあ、自分がただの「間違った人」になってしまうのは必然的。これは先輩として警告をしなければと、ジョンにいかに空気の読めていない返しをしたのかを事細かに説明をする。
だがし。ジョンにはあまり響いていない様子だった。ジョンのことが心配である。
でも、そんなジョンが変わってきた。今までどんなにジョンの前でさりげないボケをかましても突っ込むことさへしないジョンが少しずつ変化を見せてきたのである。
入社当初はあまり昼食の量を摂らなかったものの、昼食もジョンの体格に見合った量を食べるようになり、日々の笑顔も増してきた。
そんな折。自分の携帯にジョンからのメールがあった。内容は仕事の内容の些細な報告事項だっただったのだが、そのタイトルがいつものジョンと違った。
「アザ〜〜ズ」ってタイトルが辱めもなく掲げられていた。仕事で繋がりのある人物が最近使う決まり文句で、自分たちの中で密かにブームになっていた。
それを例のジョンがタイトルとして使っていた。今のジョンなりの精一杯である。嬉しかった。嬉しかったけど、文章でのボケは自分の中ではややルール違反なので、半分注意をして、半分ジョンに対して敬意を払った。
こうして少しずつ成長をしていくジョンをJさんや自分は嬉しく思っていたし、なんとなく今後の我々の部門の拡大を予感させるジョンの成長っぷりだった。
少し前のこと。ジョンを加えたメンバー5人で我が家でお食事会をする機会があった。事業所の若手のケアマネさんが料理を作ってくれるという集まりだった。
そんなメンバーの中にジョンがいた。そのお食事会の時に、なんとジョンが気の効いたことやってみせた。
そのお食事会を盛り上げようというジョンなりの気配りだ。差し入れを買ってきたのである。なんて優しい奴なんだと少しばかり関心をしたし、自分も見習うべき点だと改めてジョンの新しい一面を見出した。
そして、そのジョンが買ってきたものとは「フルーツタルト」だった。実は、あれだけ日常から履いている靴が靴流通センターとかで安価で売っていそうなものであったり、来ているコートがおじさん臭いだとか叱咤激励をしてきたジョンが「フルーツタルト」を買ってきたギャップが凄かった。
もう、紛れもなく「オシャレ」である。
さりげなく「やられた」と思った。
かてて加えて、その「フルーツタルト」をどうして買ったのか?とJさんが尋ねたところ、「帰り道で気になっているお店があったから」とジョンが答えたという。
ショーウィンドウに陳列されたケーキたちを見て、いつも帰り道で気になっていたから買ってきたジョン。
「カッコ良い」
そのフレーズは、自分が知りうる限り「カッチョ良い男が発言して良いバージョン」のやつだった。
そのフレーズをジョンは辱めもなくさりげなく語ったという。あの「白白」のジョンが、女子だったら多くが喜ぶであろう『気になってお店でさりげなく買うパターンのやつ』を飾ることなくやったいう。
ジョン深い。と思った。
まあ、いずれにしても自分の日常にささやかな彩りを与えてくれるジョンに今はただただ期待をしているし、戦友としてやっていけたら面白そうだなと感じている。
Jさん、ジョン、時々自分。わくわくする。
PS:ちなみに、お食事会の時にジョンが履いていたズボンのポッケの横にこう記してあった。
「DUNROP(ダンロップ)」
やはり深いジョン。



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